物への思い入れ

あまり自覚はないけれど強いほうかもしれません。

7、8年前からA子さんと住むようになって、圧倒的に私の物が多いことに気が付きました。

特にCD、漫画、洋服がひたすら多いのです。

どれも学生の頃から買い集めたものばかりで捨てるなんてことはしたことがありませんでした。

CDも漫画も洋服も一つ一つに思い出があって”当時のあの時の気持ち”を思い出してしまいます。

しかし、新築の家へ引越しをしてから少しずつ、ゆっくりと、確実にA子さんから

「それらは今本当に必要ですか?」

と問われるようになりました。

家族4人の家、いくらアパートから一軒家へ引っ越したとはいえ収納の場所には限りがあります。

A子さんの言うことは間違っていません。

わかってるんです、でも捨てられない、過去の自分を否定してしまうような気がして、、、

あーだこーだ言って、のらりくらりやり過ごしていたのですが、ついにA子さんは態度で示し始めました。

メ〇カ〇で自分の物を売り始めたのです。

いらないものを売り、どんどんお金に変えていく、、、令和の錬金術師現るです。

試しに1度買って全く読んでいない漫画を錬金術の素材として提供しました。

するとまあ、驚くほどの値段と速さでお金に変わったのです。

正直快感でした。

そして続けてA子さんは言いました

「本当に必要だったらまた買えばいいじゃないですか、本当に必要なものってそんなに多くないと思いますよ」

痺れます。

そんなこんなで、漫画はある程度読み返していないものは売ることができました。

しかし、どうしても売ることができなかったのが、CD、とコンポ。

これは無理!!(コンポって久々に聞くとかわいいですね。)

引っ越してから1度も聞いてないし、Bluetoothで繋がるスピーカーも引っ越し祝いでもらったので、コンポなんてクローゼットの最深部に放置されてます。

音楽に関しちゃ、もっぱらSpotifyですからね。

めちゃくちゃいいですよねSpotify。

だって私ごときが聴きたい音楽なんてほぼ間違いなく配信されてますし、何より安いですしね。

こんな私の状況を見ていて、A子さんは黙ってないですよね。

「コンポは本当に使ってるの見たことないし、妙にでかくて邪魔なんです!」

何度もいわれました。

自分でも気が付いてはいるんです、、、この家にコンポは必要ないことを、、、

断腸の思いで粗大ごみシールを買ってコンポに貼る直前までいきました。

でも、コンポの前で粗大ごみシール片手に涙を流している自分がいました(実話)

そんな私の姿をみてA子さんは

「そんなにつらいなら無理はしないでください」

と優しく声をかけてくれました。

そして、この一連の話をA子さんが”伊集院光とラジオと”へ投稿し読まれました。その日の大賞みたいなものにも選ばれて、「ヤマザキ和菓子、洋菓子詰め合わせ」が我が家に届きました。

我が家の錬金術師すごいでしょ、物が売れなくたってお菓子に変えることもできるんです。

今日もコンポはクローゼットの中で元気に過ごしています。

まとめ

A子さんはかっこいい

 

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